後輩くんは溺愛を隠せない
店員さんには絶賛されて、夏樹くんは顔を真っ赤にしているだけだったけれど......。
そして、最後は、小花柄の膝丈ワンピースだった。
袖の部分は7分袖でレースで透けて見えるようになっている。
それに腰の部分には、後ろで縛れる大きめのリボンが着いていた。
「可愛い......」
いそいそと着替えていると、カーテンの外から興奮したような声が聞こえてきた。
「あのコーデ、お客様が考えられたんですよね?」
「はい、そうですけど......」
夏樹くんは、突然話しかけられて愛想のない返事をする。だけどーー。
「最高です!!もう、彼女さんに似合いすぎて......可愛かったですね。」
店員さんのこの言葉で、ぶっ飛んだ。
それはもう、言われているこっちが恥ずかしくなるくらいに。
「そうですよね!絶対似合うと思ったんですよ。
似合っていて、可愛すぎて......俺......もう、声出なかったです。
店員さんが居てくれて助かりました!」