後輩くんは溺愛を隠せない
「すいません、紗知先輩が可愛すぎて思わず......」
恥ずかしすぎる内容に、私の顔は更に熱くなるのを感じた。
「あ、あと、これは俺からのプレゼントなので貰って下さい!」
「えっ?でも、そういう訳には......」
仮にも、私は先輩だ。
後輩に買ってもらうなんて申し訳ない。
「俺がプレゼントしたいんです。......ダメですか?」
「だ、ダメじゃない!」
夏樹くんが、少ししょんぼりした顔をしたので思わず言ってしまった。
「なら、貰ってください!」
直ぐに嬉しそうな顔になって言う。
やられたーー。
こう言われたら、貰うしかなくなるじゃないか。
「ありがとう」
服自体は、どれも私の好みなので可愛い服が貰えるのは嬉しい。
これからも、さっき試着した服も着れると思うと、思わず顔がにやけてしまった。
「紗知先輩......、紗知先輩はどうしてそんなに可愛いんですか?」
そう言えば、さっきから、可愛いって言ってくれてるんだよね。