君のパーカー


「ただいま〜」


あれ?大ちゃん?

リビングに戻ってきたのに返事がない。

ソファの方を見ると彼が寝ていた。

疲れちゃって寝ちゃったみたいだ。

ライブ終わりにすぐ帰ってきてくれたんだよね。

私なんかよりずっと疲れてるよね。


自分の部屋から毛布を持ってきて、

彼にかけてあげた。

ソファと机の間に座って、彼の顔をのぞく。

かわいいし、かっこいい。罪すぎるよ。

大ちゃん髪伸びてきたなぁ〜

なんて思いながら頭をなでてみた。

なんか、わんちゃんみたい。



『....ん、、〇〇、、?』

「あ、ごめん、大ちゃん、起こしちゃった?」

『ん、ごめん寝てた』

「ベッドで寝ててよかったのに、

エアコンの下で寝てたら風邪ひいちゃうよ」



何か飲む?と声をかけて

キッチンへ行こうとしたら

急に後ろから腕を引っ張られた。

「、わっ、、!!」
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