婚約破棄するはずが冷徹御曹司から溺愛宣言されました
私の肩を優しく抱いて体勢を直してくれた後、新さんはすっと立ち上がり「幸真、静かだな」と、様子が気になったようでベビーベッドへ足を向ける。
いつもこう。私ばかりドキドキして動揺してばかり。本当に私からキスなんてできるのかな。
一抹の不安を抱えて悶々としていると、新さんがこちらに戻りながら「寝たみたいだ」と幸真の様子を教えてくれた。
「そうですか。さっきいっぱい泣いていたから疲れちゃったんですかね」
「まだ早いけど茉莉子も寝たら? ずっと睡眠不足だろう」
ありがたい提案だけれど、さっきあんなキスをされてしまって気分が高揚しているので、こん
な状態で寝られるとは思えない。
それに変なスイッチが入ってしまったらしく、新さんに触れたい衝動に駆られている。
かといっていまだに自分から触れることなどできないのだけれど。
いつもこう。私ばかりドキドキして動揺してばかり。本当に私からキスなんてできるのかな。
一抹の不安を抱えて悶々としていると、新さんがこちらに戻りながら「寝たみたいだ」と幸真の様子を教えてくれた。
「そうですか。さっきいっぱい泣いていたから疲れちゃったんですかね」
「まだ早いけど茉莉子も寝たら? ずっと睡眠不足だろう」
ありがたい提案だけれど、さっきあんなキスをされてしまって気分が高揚しているので、こん
な状態で寝られるとは思えない。
それに変なスイッチが入ってしまったらしく、新さんに触れたい衝動に駆られている。
かといっていまだに自分から触れることなどできないのだけれど。