婚約破棄するはずが冷徹御曹司から溺愛宣言されました
そんなに時間はかからないだろうと思っていたのに、新さんの好みが分からずなにを買うか迷っていたら帰りが遅くなってしまった。
マンションに戻って慌ただしくスニーカーを脱いでいるところへ、リビングからまだパジャマ姿の新さんが顔を出す。
「おはようございます」
新さんは私が手にしている紙袋に目を留めて「朝食か」とつぶやく。
「ふたり分買ってきました。お口に合えばいいんですけど」
「……心配するから、いきなりいなくなったりするな」
「そうですよね、ごめんなさい。次からはメモを置いておきますね」
なにか言いたそうにしていたが、「顔を洗ってくる」と言い残して洗面所に向かって行った。
意外と心配性なのね。
両親は結婚が絡んでいない部分に関してはわりと放任主義だったので、自分の行動が誰かに心配をかけるところまで気が回らなかった。
お皿に購入したホットサンドイッチを乗せて、飲み物と一緒にテーブルに並べたところで新さんがやって来る。
「コーヒーはブラックでよかったですよね」
砂糖やミルクを入れているのを一度も目にしていないので、新さんにはブラックコーヒーを、私はココアを購入した。
マンションに戻って慌ただしくスニーカーを脱いでいるところへ、リビングからまだパジャマ姿の新さんが顔を出す。
「おはようございます」
新さんは私が手にしている紙袋に目を留めて「朝食か」とつぶやく。
「ふたり分買ってきました。お口に合えばいいんですけど」
「……心配するから、いきなりいなくなったりするな」
「そうですよね、ごめんなさい。次からはメモを置いておきますね」
なにか言いたそうにしていたが、「顔を洗ってくる」と言い残して洗面所に向かって行った。
意外と心配性なのね。
両親は結婚が絡んでいない部分に関してはわりと放任主義だったので、自分の行動が誰かに心配をかけるところまで気が回らなかった。
お皿に購入したホットサンドイッチを乗せて、飲み物と一緒にテーブルに並べたところで新さんがやって来る。
「コーヒーはブラックでよかったですよね」
砂糖やミルクを入れているのを一度も目にしていないので、新さんにはブラックコーヒーを、私はココアを購入した。