婚約破棄するはずが冷徹御曹司から溺愛宣言されました
「ホットサンドはどちらがいいです? 一応定番人気メニューを選んできたんですけど」
「茉莉子はどっちが食べたいんだ?」
「私はどちらも食べたいので、先に選んでください」
「それなら半分ずつにすれば?」
「いいですね! そうさせてもらいます」
早速お皿を持ってキッチンに移動してふたつに切り分ける。
新さんはどちらでもよかったはず。私に気を回して半分ずつだなんて言ったのよね。
さりげない優しさに触れて朝からいい気分になり笑みがこぼれる。
向かい合って座り、手を合わせていただく。
「これってすぐそこの店のやつか?」
サンドイッチを見つめながら新さんが訊ねてきた。
「そうですよ。おいしいですよね」
「初めて食べた」
「そうなんですか?」
「朝はコーヒーだけで済ませるから」
勝手に自分の生活習慣で考えていたから、世の中には朝食を食べない人がいるというのが頭から抜け落ちていた。
「そうとは知らずにすみません。食べなくて大丈夫なので残してください」
「あえて食べないわけではなくて、朝は時間がないから食べていないだけ。あれば食べる」
大きな口を開いて豪快にサンドイッチにかぶりついたのを見て、なるほど、と頷く。
「茉莉子はどっちが食べたいんだ?」
「私はどちらも食べたいので、先に選んでください」
「それなら半分ずつにすれば?」
「いいですね! そうさせてもらいます」
早速お皿を持ってキッチンに移動してふたつに切り分ける。
新さんはどちらでもよかったはず。私に気を回して半分ずつだなんて言ったのよね。
さりげない優しさに触れて朝からいい気分になり笑みがこぼれる。
向かい合って座り、手を合わせていただく。
「これってすぐそこの店のやつか?」
サンドイッチを見つめながら新さんが訊ねてきた。
「そうですよ。おいしいですよね」
「初めて食べた」
「そうなんですか?」
「朝はコーヒーだけで済ませるから」
勝手に自分の生活習慣で考えていたから、世の中には朝食を食べない人がいるというのが頭から抜け落ちていた。
「そうとは知らずにすみません。食べなくて大丈夫なので残してください」
「あえて食べないわけではなくて、朝は時間がないから食べていないだけ。あれば食べる」
大きな口を開いて豪快にサンドイッチにかぶりついたのを見て、なるほど、と頷く。