Lose everything

身体中が気だるくて
目を覚ました桜子は
昨夜の情事を思いだし
真っ赤になる

陽真の腕は首の下と
桜子の腰に置かれていた。

動こうと・・したが・・
えっ、うそ‥‥‥‥‥‥
陽真が・・中にいる‥‥‥
少しずつ身体を動かしていると

後ろからギュっと力を入れられて
「‥‥ひゃっ‥‥‥‥」
と、声が出た時には
陽真から突き上げられ
胸先を弾かれて
「‥‥‥‥ん‥‥ん‥‥‥‥」
「‥‥くっ‥‥きもち‥‥いいっ‥‥‥」

腰をうちつける陽真
二人とも果てると・・・

桜子は、
「もぅ、バカっ」
「だって‥‥」
「だって、じゃない
   動けない‥‥‥から‥‥」
と、言うから
笑いながら、抱き上げて
シャワーに連れて行き
二人でシャワーを浴びた。

そこでも動けない桜子に
いたずらしていたら
堪らなくなり
また、盛ってしまい
桜子から
しばらく禁止令がでた。

そのあとは、桜子の機嫌とりに
なんでもした。

食事の準備から
作ったものを桜子に食べさせ
水を口うつしで飲ませたり
「陽真って、体力もすごいけど
溺愛方なんだね。」
と、呆れながらも嬉しそうな桜子に
「相手が桜子だから。
三日三晩抱き続けられますよ。
それに、本当に10年ですよ
片想い歴。その人が自分の腕の中に
いるなんて、幸せ過ぎる。」
と、言うと
「あっ、また敬語。
でも、本当なんだね。
10年も。こんな私なんかを。」
「俺の指導係りをしてくれた
桜子に一目惚れ。
それからは、ひたすら桜子だけ。
気持ち悪い?」
「ううん、嬉しい。
ありがとう。」
「どういたしまして。
桜子は、私なんかをじゃないから
俺のあこがれで
俺の尊敬する人で
俺の愛しい人。
本当にたまらない!!
抱いたらダメ?」
「‥‥昼っ間‥‥‥だからっ‥‥ばかっ‥‥」
「じゃ、夜ね」
と、言うと
桜子は、真っ赤になりながら
「手加減してね。」
と、言ってくれた。

俺・・・本当に幸せ・・・・
幸せ過ぎて・・・こわい・・・
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