Lose everything
それから北野先生に
挨拶をして、後日伺いますと
伝えた。
秀一さんと渉さんと
俺達は、四人で飲み物を
飲んで少しだけ話をした。
秀一さんも渉さんも
終始、ニコニコしながら
俺と桜子を見てくれていた。
俺は、桜子の手を取り
触れていた。
桜子に触れる俺の手は
カタカタとふるえる
俺が、触れても大丈夫なのか
俺なんか・・・が・・・・と
思いが溢れてしまって・・・
そんな俺の手を
桜子はギュッと繋いでくれた。
気になることが・・・・
この数分・・・
数時間・・・・の間‥‥‥
桜子の笑顔を見れてない
再会の涙だけ・・・・
年上・・・たけど・・・・
仕事も出来る・・しっかり者だけど・・・
顔も美人なんだけど・・・・
照れながらはにかむ笑顔は
とても・・・可愛くて・・・
楽しそうに笑うときは
ひまわりの・・花の・・・ようで・・・
「桜子?ごめんな。
辛い想いばかりさせて
ここから、この日から
もう一度たけ
ゆっくり初めてみてもらえない
だろうか?
俺は、桜子以外考えられない。
桜子とこの先も、ずっと一緒にいたい。
お互いの気持ちを確認して
なんの隔たりもなくなった時
俺と同じ高木となって欲しい。
俺は、直ぐにはこっちには
戻ってこれない。
あの時、無理に俺を動かして
くれた人達に迷惑をかけれないから
しばらくは遠距離だけど
俺には、桜子以外いないから
俺を信頼して欲しい。」
俺は、思い考えてることを
率直に伝えた。
桜子も
「・・・私も、陽真がいい。
ごめんね、めんどくさい女で。
よい年の女なのに・・・・」
「ありがとう、桜子。
めんどくさくなんてない。
年なんて関係ない
桜子は、可愛くて綺麗で
俺の理想の人なんだ。
ゆっくり進んでいこう 。」
と、言うと桜子は照れた顔を
しながら何度も頷いてくれた。
秀一さんと渉さんには、
お礼をいっても
言い尽くせない
だが、
「秀一さん、渉さん
本当にありがとうございました。
お二人がいなかったら
俺達の・・・
再びは・・・・なかったと思います。
こんなヘタレな俺を見捨てずに
いてくれて
沢山の勇気と沢山の優しさで
包んでくれて
ありがとうございました。
俺は、北海道での暮らしで
桜子とは、遠距離恋愛になります。
その間、桜子を宜しくお願いします。」
と、頭を下げると
桜子も一緒に下げていた。