Lose everything
秀一さんと渉さんと別れて
俺達は、桜子のマンションに
向かった。
帰りにスーパーにより
買い物をして。
電車の中でも
歩いていても
二人とも手を離すこともなく
ずっと繋いでいた。
桜子は、
自分ではわかっているのか
笑おうとしているが
上手くいかずに
ため息をついていた。
「桜子、無理しなくていい。
自然と元のようになるよ。
俺は、どんな桜子も
めちゃめちゃ好きだから。」
と、言うと
涙をためて頷く。
「桜子、離れている間に
ずいぶん泣き虫になったんだな」
と、涙を拭きながら言うと
少し眉間にシワを寄せる桜子に
クスクス、笑いながら
俺は桜子の目尻に唇を寄せた。
今日は、俺が料理を作る
「陽真、できるの?」
と、訊く桜子に
「一人暮らしをきちんとしてるから」
と、言い
作り始めると
意外!!といった顔で桜子は
みていた。
パスタやサラダ、野菜スープを作り
簡単な料理だけど
二人で食べた。
片付けは、桜子がやると言うので
その間に陽真は、お風呂に入った。
陽真が出ると桜子も入り
二人でソファーに座りながら
ビールを飲む。
なにも語らなくても
穏やかな時間が流れて
離ればなれになっていたことが
嘘みたいだった。
陽真は、桜子に
「キスしても良い?」
と、訊く
桜子が頷いたから
陽真は、二人のグラスを置いて
桜子にキスをする
「桜子、愛してる」
と、何度も囁きながら・・・・・
離れては、キスを繰り返し
二人とも息が上がる
桜子は、笑えないが嬉しそうに
していた。
俺の首に腕を回して
俺の肩におでこをつけ
「陽真が、好き
あの時、嘘をついてごめん。
陽真が秀一さんを
気にしてるからとか
言い訳だよね。
私が同じ事されたら
信用できないから。
でもね、本当に秀一さんより
陽真のことが、好きだったの
愛していたの。
それをきちんと伝えないと
行けなかった。
本当にごめん。
こうして抱き締めて欲しいのも
キスをして欲しいのも
手を繋いで欲しいのも
抱いて欲しいのも
陽真だけだから。
私を二度と離さないで。」
「‥‥‥‥‥ありがとう‥‥ありがとう‥‥‥
桜子が、大好きだ。
どうして良いのか
わからないくらい愛してる。
だから、二度と離れない。」
と、言うと再びキスをした。
桜子は、俺に気を使ったのか
秀一さんに対して誤解がないようにか
しゅうちゃんと呼んでいたのを
秀一さんと言った。
そんな、桜子にも俺は嬉しかった。
秀一さんの事は、もう疑ってはいない。
まぁ、男の俺が言うのもおかしいが
秀一さんは、俺から見ても
良い男だ。
そこには、嫉妬はするが
桜子を疑う事はない。
だんだんと深くなるキス
陽真は、桜子を抱き上げて
ベッドに運んだ。
桜子の部屋着を脱がせて
自分も脱ぐ
「桜子、ごめん。
余裕ないと‥‥‥‥‥」
と、言うと桜子も真っ赤に
なっていた。