Lose everything

翌日の日曜日は、
二人ともゆっくりと眠りから覚めた。

お互いにこんなに
ぐっすりと眠ったのは
久しぶりだったが
お互いに離れずに
抱き締めあっていた。

午後になり、
やっとベッドを
抜け出し
買い物に出掛けて
再び桜子の部屋で過ごした。

陽真は、最終便で北海道に戻る。

わかっていても
寂しさは拭えなくて
黙ったまま、二人は手を繋いでいた。

だが、
「桜子、愛してるよ。
忘れないで。
寂しくても、これからは
連絡もとれるし
できる限り合いに来る。」
「うん・・うん・・わかってる・・・
わかってる・・・けど・・・
陽真の温もりを知っちゃったから
・・・・寂しい。
でも、頑張るから
陽真も忘れないで。
私は陽真だけを愛してる。」
二人は、どちらからでもなく
キスを繰り返し
陽真は、空港に向かった。

「見送る」と、言う桜子に
「だめだ。桜子の帰りが心配で
俺が飛行機に乗れなくなるから」
と、言う陽真。

桜子は、思わず笑いがでて
二人ともびっくりした。

陽真は、すごく嬉しくて
桜子に沢山キスをした。
桜子は、照れながら微笑んだ。

桜子の笑顔が
少しでも見れたことを
喜びながら
陽真は北海道行きの飛行機に乗った。
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