Lose everything

秀一と渉・・・

秀一は、このままでは
二人は、先に進めないと
思った。

二人とも想いあっているのに
気持ちに自信がない。

だから、秀一は無理矢理な
計画を立てた。
桜子の心療内科の先生にも
相談して。

桜子は、笑えなくなり
うまく睡眠や食事を取ることも
出来なくなり
桜子の両親と渉が心配して
心療内科に通うようになった。

まったく、眠れない
食べれないわけではないが
眠りは浅く
食事は、少しだけ

心療内科の北野先生は、
名医と言われてる方で
桜子は、少しずつ
眠り、食べるという事に
意味を持ち、
それを取り戻してきていた。

だが、笑顔は、中々戻らない。

会社でも、しばらくは心配されていたが、
段々と気持ち悪がられるように・・・
だけど、桜子は気にしなかった
というか、自分が笑えて無いことが
実感としてなかったのだ。
無意識だから、難しい・・・・

北野先生は、秀一の提案に
「無理強いは行けませんが
宮下さんには必要かもしれませんね」
と、ニコリと笑ってくれた。
「先生、宜しくお願いします。」
と、頭を下げ
秀一は、桜子の両親にも
自分の考えを聞いてもらった。

桜子の両親は、
また、娘が傷つくかもしれないと
心配していたが
今のままでは、二人とも
先に進めないと話し
だが、二人の様子を見て
桜子に異変があれば
先生と止めますと説明したが
おばさんは桜子を心配していた。

すると、おじさんが
おばさんを手で制止
「嫌、秀一君に任せて見よう。
俺も、桜子の笑顔がみたい。
それには、陽真君が
鍵になると思う。
秀一君、頼む。
ただ、最悪にならないようにだけ
お願いするしかない
情けない親だが。」
「いいえ、おじさん。
大丈夫です。
それに、俺には責任もありますから。」
と、言うと
おばさんも、おじさんと一緒に
頭をさげてくれた。

騙す事をしたが・・・
後は、陽真君を信じて待つだけ・・・・

渉ちゃんは、
「来ますかね?」
と、心配そうにいっていた。

秀一は、
「来るよ。きっと。」
と、答えて胸の中では
願っていた。

・・・・・きたっ・・・・

だが・・・

桜子達の後方に佇んでいるだけ・・・・
どうしようと思っているのか・・・・

すると・・
渉ちゃんが・・・・陽真君のそばに・・
渉ちゃんに任せよう・・・・・


あっ、陽真君が動いた!!


秀一は様子を見ながら
渉の元に移動した。

二人が抱き締めあったのを見て
秀一と渉は、ガッツポーズを
小さくしながら
見守っていた。

あっ、陽真君が渉ちゃんを見たから
ばれたか・・・と、二人で笑って
陽真君と桜子の元にいく。

北野先生を交えて話をする。
二人は、三人を前にしても
抱き締めあい
手を繋ぎあい
頬を寄せあい

本当に・・・・良かった・・・・

渉も涙を流しながら
喜んでいる。

秀一も渉も
心からホッとして
心から喜んだ。

二人と別れてから
秀一達も解散した。

秀一は、桜子の両親に報告を
するために桜子の実家に向かった。

おじさんも、おばさんも
良かった、本当に良かったと
喜びながら
「桜子からの報告を待つよ」
と、言っていた。

秀一は・・・・
「ただいま。」
「おかえり。」
俺の愛してやまない
みつきを抱き締めた。
「良かったね、秀一。」
「ん?わかるの?」
「うふっ、もちろん。」
「ごめんな。嫌な思いしただろ?」
「問題ないよ。
だって秀一を信じてるし
愛してるから。」
秀一は、みつきにキスをしながら
抱き上げて寝室に運んだ。
そのまま‥‥‥‥‥
二人は、喜びを感じあった。

渉は・・・・
「もしもし、渉?」
「クスッ、私の携帯にかけたんでしょ?」
「あ~なっ、そうだけど
たまには、うん。とかいって。」
「クスクスっ、顕(けん)愛してるよ。」
「‥‥‥えっ‥‥‥‥ま‥‥じっ?‥‥‥」
「うん、とっても。」
「ばかっ、顔を見て言えよ。」
ピンポーン‥‥ドアを開けると
「大好き」の言葉ともに彼女の渉が
飛び付いてきたから
「俺も、愛してる。」
と、言って玄関の中にいれて
何度もキスをした。
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