Lose everything
現場で資材が倒れてきて
通行人に危害がいく所を
陽真が気づいて
女性を庇って怪我をしたようだ。
その場所には
数人の人がいたようだが
他の人は、軽傷ですみ
陽真は、資材が倒れてきた
女性をかばい背中で資材を
受けとめ
背中を強打し
肺を損傷して胸腔に空気や血液が
たまり手術
陽真は、肋骨骨折と血気胸と
顔に少し怪我をしたようだ。
私が病院につくと
陽真は、病室に戻っていた。
お義母さんが陽真のベッドの横の
椅子に座っていた。
「お義母さん。」
「桜子さん。」
「ご連絡頂きまして
ありがとうございます。
陽真さんは?」
「ごめんなさいね、連絡して。
どうしようかと悩んだのですが
主人も、知らせてあげなさいと
あとは、桜子さんが決めればよい
と。」
「連絡頂いて良かったです。
知らずにいたら後悔します。」
「陽真さんは、手術も無事にすみ
もう少ししたら麻酔から覚めるかと。」
と、言われて
桜子は、陽真の顔のガーゼに
そっと触る。
さぞ、痛かっただろうに。
女性を助けるなんて・・・
ヒーローみたいだね。
お義母さんと話していると
看護師さんが様子を診に来たり
お義母さんは、お父さんに
連絡をしたり、陽真の会社の人と
お義母さんは、話したりしていた。
私は、陽真の手を
ただ、ただ、握りしめていた。
すると・・・
「‥‥‥さ‥‥くら‥‥こっ‥‥‥?‥‥」
「はるまっ、痛みは?」
「あちこち‥‥‥いたいっ‥‥‥」
と、痛そうに話す陽真を待たせて
私は、廊下にいるお義母さんに
陽真が目覚めた事を知らせると
お義母さんは、部屋に入ってきた。
「義母‥‥さん‥‥」
「陽真さん、良かった!!」
と、言い、お父さんにまた、
連絡を入れに外にでた。
陽真は、麻酔が覚めて
先生に診てもらい
痛みがでるからと
痛み止めを投与され、
睡眠薬も使用することになった。
桜子と陽真のお義母さんは、
陽真が寝ている間に
二人で食事をした。
手術も上手くいったが
肋骨は、固定はできない為
術後に負担がないように
コルセットをされていた。
お義母さんとしばらく話して
お義母さんは、
「桜子さんに任せて。」
と、言ってホテルに戻った。
お義母さんも心配なはずなのに
任せてもらえたことが
嬉しかった。
陽真が寝ている横で
渉にLINEをして
陽真の現状を報告した。
陽真は、痛みから
数時間おきに
目を覚まし
私を見ると安心したような顔を
していた。
それだけでも、きて良かったと
おもえる。
明け方に、陽真が長く寝てくれて
私も寝てしまった。
朝の検温にびっくりして
目を覚ました。