Lose everything
3

マンションに帰ると
俺の部屋の前に人魂が
俺が近づくと顔をあげ
「遅い!!」
「呼んでないし、ここに来るな
と、言ったはずだ。」
「だって、全然連絡してこないから
心配したんだよ。」
「ああ?俺の勝手だろ。」
と、いいながら
鍵を開けて中に入るが
女は入って来ない
あいつは、そう言う奴だ。

俺の言う事には逆らわない
再びドアを開けて
女の腕をつかみ中に入れる
「きゃっ」
と、言う女の口を唇で塞ぎ
舌を滑り込ませる

深いキスに
膝が崩れる女を抱き抱えて
ベッドに落とす
「いたっ、ちょっとは優しくして」
と、言うが
優しくするつもりもないし
今までも、そうだ。
「脱げ」
と、女に言って
俺もスーツを脱ぎ
ワイシャツを脱ぎ捨て
裸になり
女に股がる
女も全裸だ。

キスをしながら胸を揉み上げ
直ぐに俺自身を入れる
「うっ‥‥‥っう‥‥‥」
「ちっ、濡れてねぇ」
と、言いながら
行為を繰り返していると
女の声色がかわり
「‥‥はるっ‥‥んんっ‥‥‥」
「くっ‥‥‥‥‥」
何度も身体を繋げ
「もぅ‥‥むりっ‥‥いゃ‥‥ん‥‥‥」
「‥‥‥まだ‥‥だっ‥‥‥‥」
と、腰を打ち付け果てる
を‥‥‥繰り返す‥‥‥‥‥

女が意識を飛ばしてから
シャワーに行き
着替えてから寝た。

女には、シーツをかけただけ
拭いてやるなんて行為は一切しない。

この女は、親父の後妻の娘だ。
戸籍上は、兄妹だが・・
後妻の連れ子で血の繋がりはない。

こいつ(千紗:ちさ)は、
俺の事がずっと好きだったみたいで
抱いて欲しいと再三言われ
続け・・・

ずっと、拒んでいたが・・

・俺に絶対迷惑をかけない
・俺の都合に合わせる
・俺に恋人が出来たら
 この関係は終わらせる
・他言はしない
と、何度も何度も
懲りずに言ってくる千紗。

俺は、桜子さんに不毛な片想いを
10年していたし
欲の捌け口にすることにした。

千紗との
そんな関係も五年になるが・・

月に一度だったり
何ヵ月も合わなかったり
週に一回だったり
色々だ。

体の相性がよいわけでもない
だが、面倒事がない。
合う時は、千紗が借りている
マンションにしている。
今回、俺からの連絡が
半年空いたから
ここにきたみたいだ。

もう千紗との
関係を終わらせる
俺は、本格的に桜子さんに
アプローチしていく
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