Lose everything
お義母さん達が陽真の元へ
行った翌週に陽真は退院が決まった。
金曜日の午後に私がついてからの
退院とした。
あれから、彼女は来ないと言っていた。
陽真の言葉にショックだったかも
知れないが‥‥‥‥‥
私に陽真しかいないように
彼女にも、きっとそういう人が
いると思う。
金曜日、陽真と一緒に
陽真のマンションに帰ってきた。
陽真には、ベッドで休んでもらい
空気の入れ換えや
掃除、洗濯を済ます。
その間に寝室から
「桜子っ?桜子っ」
と、何度も呼ぶ陽真
最初は、かわいい、何て思いながら
なに?・どうしたの?
と、寝室に行っていたが
度重なると・・・
「陽真君、用事ないなら
いかないよ。片付けできないでしょ!」
と、言うと
びっくりした顔から
陽真は、急に笑いだして
「何よ!」
と、言うと
「陽真君って、久しぶりに呼ばれた。」
と、まだ、笑っている。
そう、陽真が入社して
私が教育係りになった時に
高木ではなくて陽真と
呼んで欲しいと
再三頼まれて
渉が、呼んでやれば
と、呆れて言うから、
その時から、陽真君となったんだ。
だけど、渉には高木のままで
と、言う陽真に渉が切れていたっけ
と、私も可笑しくなり
笑っていると
陽真がそばにきて
私を抱き締めた。
「ただいま、桜子。」
「うん、お帰り陽真。
だけど、むちゃはダメだよ。」
「う~ん、でも、キスしたい」
と、言い終わらない内に
キスを何度もされ
だんだんと深くなるキスに
膝が崩れ、陽真に寄りかかってしまい
はっとすると
「大丈夫だよ、このくらい。」
と、言って優しく抱き締めてくれた。
「桜子。だめ?」
「きつくない?大丈夫?」
と、確認すると
ぱぁっと、明るい顔をして
陽真に手を引かれてベッドへ
陽真から、本当に優しく
身体中を翻弄されて
息があがってときに
陽真が入ってきた
「んっ‥‥‥‥はぁ‥‥‥ん‥‥‥‥」
「うっ‥‥‥たま‥‥ん‥‥ないっ‥‥」
腰を打ち付けながら
何度も私の名前を呼ぶ陽真。
いっては‥‥‥繋ぎ‥‥‥を
繰り返し‥‥‥て‥‥‥
夜中になっていた。
それから簡単な食事を準備して
食べた。
陽真が薬を飲まないと
いけなかったから。
お義母さんには、帰ってきて
直ぐに陽真が連絡していたから
良かった。
薬を飲み
自宅のお風呂に入ると
気持ち良かったのか
疲れてしまったのか
直ぐに寝息が聞こえてきた。
私も、髪を乾かすと
陽真の横に入り
陽真にキスをすると
陽真がグッと私を寄せて抱き締めた。
起きた?と思ったが
スースーっと、寝息が聞こえる。
うふふっ、顔が綻びながら
私も目を閉じた。