Lose everything
朝、千紗を起こして帰した。
二度とここに来ないように
念を押して
「あっ、お前とは
終わりにする。」
「なんで?」
「あ?約束だろ?
俺は、好きな女がいるんだ。
もう長く、その人だけを想っている
その人と一緒になるつもりだ。
だから、もうお前を抱くことはない。
お前も、ちゃんと幸せになれ。」
と、言って
玄関から出して
ドアを閉めた。
しばらく、ドアの前に立っていた
千紗が、ドアから離れて行くのが
わかり、ホッとした。
さあ、桜子さん
俺は、本気でいきますよ。
ちゃんと、受け止めてくださいね。