Lose everything

千紗・・・

母親に連れられて
陽真さんに会った日から
兄になる人だとわかっていたが
好きになっていた。

お父さんになる人は、
凄く優しくて
お母さんとの結婚に
異論はなかった。

七つ違う陽真さんと
一緒に生活したのは、
本の少しだったが

私の成人式にお祝いに帰ってきた
陽真さんに・・・
やはり、陽真さんが好きだと
思った。

付き合った人達もいた。

だが、陽真さんと比べてしまい
長く続かなかった。

陽真さんに
何度も、何度も
気持ちを伝えるが
まったく相手にされることもなく
過ごしていたが
ある日
約束事を書いて
陽真さんに渡した。

すると、陽真さんから
「必ず守れるのか?
そして、俺はお前を愛する事も
大事にすることも
大切にすることもない
欲をはくだけだ。
そんな扱いでよいなら」
と、言われて

涙が溢れそうだったが
泣いたら二度と相手にしてもらえないと
歯をくいしばって
「それでいい。」
と、答えると

その日
陽真さんは、私のマンションに行き
私を抱いた。

本当に、欲を出すだけの雑な
抱きかただった。

終わると陽真さんは、
シャワーを浴びて
帰って行った。

陽真さんが、玄関からでたのが
わかると声をあげてないた。

ガタガタと身体はふるえ
身体中がいたい
心も悲鳴をあげているようだ
こんな抱きかたされるなら
やめよう
やめた方が傷つかない
と何度も思うが・・・・

次に陽真さんから
連絡があると
抱かれてしまう・・・・

「服を脱げ、脱いだら
ベッドに寝ろ」
と、言われて横になると
陽真さんも裸になり
私に股がり胸を荒く揉みあげて
私の中に入ってくる
「‥‥‥‥いっ‥‥た‥‥い‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
黙ったまま
腰を打ち付ける陽真さん
痛いぐらいに揉まれた胸
抽送を繰り返す陽真さん自身
事故防衛なのか
だんだんと気持ちよくなり
「ああ‥‥‥ん‥‥‥‥」
「くっ‥‥‥‥んっ‥‥‥‥」
陽真さんは欲を出すと
再び、私の中に入り
私が意識が飛んでも
陽真さんが満足するまで
抱き続ける。

目が覚めた時には、
必ず陽真さんは居なくて
私は、情事後のまま
寝かされていた。

陽真さんは、必ず避妊はする。
あわよくば、妊娠すれば
陽真さんは、私だけを見てくれる
と思うが・・・・
陽真さんは、必ず自分で
持って来たものを使用する。

悲しく辛い抱きかたしか
されないが
それでも陽真さんから
離れられなかった。

陽真さんとは五年になるが
何ヵ月も会わないこともあったから
正味、二年位

一度も、優しく抱いて
もらえなかった。

もしかしたら
自分を選んでもらえるかも
なんて、密かな願いも
全て・・消えて・・しまった。

私は、なにもする気にならず
自分の部屋の中で
動けずにいた。
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