俺様アイドルに求愛されてます!!〜プリンセスがプリンス?〜
「だ」
「ん?いいよね?橋本さん」
「……うん」
「おい、お前」
「じゃぁ私は帰ります」
2人に背を向けて家に向かって猛ダッシュした。
2人がいちゃつくのを見てられなかったからだ。
あの時、素直に「うん」って言っていれば何かが変わったのかな?
そんなことを思いながら、ハルカは深い眠りについた。
次の日。
雷斗は仕事で学校に来ていなかった。
その次の日も、その次の日も。
あの日以来、1週間は見ていない。
自分の気持ちに気づきながらも行動できない自分にハルカは腹が立ち始めた。
でも、もし自分の気持ちを伝えたとして、付き合っても「瑠樺」としての生活は消えていく。