俺様アイドルに求愛されてます!!〜プリンセスがプリンス?〜
それから1週間。
騒ぎが治まるのをそっとまち、生活をしているとやっとあの記事はデマだと、騒がれるようになった。
校門前の記者もいなくなり、いつものような平和な一日が戻ってきた。
しかし、影でハルカのことを貶めようとする人は耐えずいた。
その中にあの記事を書いた人もいることを誰も知らなかった。
「瑠樺さん入りマース」
「ねー、あの人あの記事になってた人だよね」
「女なのかな」
「しー、聞こえるよ」
「何あれ」
「あんたがあんな写真撮られるからよ」
「しょうがないだろ。誰もあの部屋にいなかったし」
「はいはい。何回も聞いたよ。さっ、気を取り直して撮影するよ」
「はーい」
変な目で見られることは多くなったが、仕事に支障は出なかった。
そしてまた新たに仕事が入ってきた。
その内容は、同じ事務所の後輩たちのデビューステージだった。
大きいドームで開かれるファッションショーの最後の幕としてデビュー曲が歌われるそうだ。