俺様アイドルに求愛されてます!!〜プリンセスがプリンス?〜
「だったら家族が来たって伝えて」
「え?」
「早く。時間あんまりないんだよね」
「は、はい」
店の奥に小走りに走っていった店員は、数分後に息を斬らせながら帰ってきた。
その後ろからは、高そうなスーツで身を包んだお母さんがでてきた。
「瑠樺!」
「衣装合わせに来た」
「待ってたわー!あっ、みんなに紹介してなかったね」
「瑠樺って、あのアイドルの?」
「うそ!かっこいい」
「この子が私の子供の瑠樺よ!」
「よろしく」
「さっ、早く中に行きましょ。もう衣装は出来てるから」
お母さんに連れられて部屋に入るとそこは白で統一された綺麗な部屋だった。
ソファーに腰をかけ、お母さんの方を見るとクローゼットのようなところから1着の衣装が出てきた。
「こ、これって」
驚きのあまり瑠樺が言葉を失った。
それもそうだろう。