#俺様男にご用心!?#
「てか、お前新入生?」

明らかに先輩口調なその男。

「…はい…そうですけど何か?」

一応敬語を使う。
まぁ年上だからね…

「ふーん…俺にケンカ売ってるわけね。」

「……!!ちっ違いますよっ!」

明らかに態度に出すぎた私に気付いたらしい。
あぁ…もう最悪……。

「変わった女だなぁ〜。普通、俺見たらみんなイチコロなのにな☆」

ちょっと珍しげに私に言う。

「イチコロって……そんな子いたら見てみたいです!!」

もう私のイライラがエスカレート中です。

だって自分で言う?!ソーユー事を!
普通じゃないっていうか……
俺様キャラっていうか…
とにかく私、そういう人嫌い!
だからあんまり関わりたくないのに…。

「へぇ〜〜言ってくれんじゃん?ちょっと軽くしとくか☆」

「へっ…?!」

そう言ったかと思ったら、いきなり唇が重なった。

「?!!!?ちょっっっ!!ヤダッ!」

私は男子を突き放した。

(いっ…今の……キス?)

頭の中パニック状態!

「可愛い反応すんだな。」

「なぁぁ…!!」

かっ可愛い?!この私が!?
…ありえない…

そう思ってるつもりなんだけど、顔がどんどん熱くなってく。

「くくくっ…おもしれ〜じゃぁまた後でな〜」

「最ッッ低〜〜!!」

男はそう言うと私の前から立ち去った。

(もう!!なんなのよぉ〜!私のファーストチューを!!あんなやつなんかに取られるなんて!)
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