死骸
まぶたを閉じて見れるのは闇だった。

その闇の中に黒く光るのものは『死』



『死』が自分の最も近くにあるのはいつだろう



例えば、駅のホームで一歩足を踏み出し、コンマ3秒で電車にぶつかるときか

いや違う。

それは最も『生』を感じる瞬間だろう。

時の進みが急減速をし、全身の筋肉が意志と
無関係に全力で危機回避に努めるあの瞬間。


では、『死』はいつ私の近くに来るのか
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