【女の事件】女王蜂~魔女になってしまった花嫁さん
第15話
10月22日のことであった。
しほこの実家に、突然しほこの次兄のやすひこ(42歳・会社員)夫婦の家族(夫婦と高3の長女と小学1年生の次女)がやって来た。
やすひこは、11月からキンリンにある印刷工場に出向となったので、引っ越しをするからと言い放った。
やすひこ夫婦から唐突なことを言われたしほこの父親は、困り果てていた。
やすひこ夫婦は、父親がしほこの結婚ばかりをエコヒイキしていたことに思いきりキレていたので、より強烈な声で父親に言うた。
「義父さま!!しほこさんの結婚ばかりをエコヒイキするだけエコヒイキして、うちらをないがしろにしたわね!!」
「オヤジ!!頭のスイッチを切り替えろよ!!しほこは結婚することがでけん女だから、あきらめろよ!!」
「あきらめろよって…」
「義父さまは、アタシたち夫婦のふたりの娘は孫じゃないと言うわけなのね!!」
「そんなことは言っていないよぉ…」
「だったら、頭のスイッチを切り替えろよ!!明日から、家に荷物を入れるから…しほこが使っていた部屋は…長女の勉強部屋にする…家出をしたきょうだいの部屋も、全部使わせてもらうけん…ほな…」
「待ってくれ…」
「おとーさん…やすひこの言い分を認めてよ…しほこは結婚をあきらめたと言うているの…やすひこのふたりの娘がいるからもういいじゃない…」
「おふくろ…いいんだね…」
「もちろんよ…職場が近いところに住まいを変えたいと言うなら、うちにいなさい。」
「それじゃあ、明日からよろしくお願いします…」
そして、次の日の朝のことであった。
やすひこ夫婦の家族の荷物がしほこの実家に運ばれて来た。
やすひこ夫婦の家族の荷物は、しほこや家出をしたきょうだいたちが使っていた部屋に次々と置かれていた。
しほこの父親は、やすひこ夫婦の家族の荷物が家に入って行く様子をイヤそうな表情で見つめていた。
しほこのウェディングドレスを着た姿が見たい…
しほこが産んだ赤ちゃんじゃないと赤ちゃんを抱くことができない…
しほこが産んだ子供から『おじいちゃん…』と呼ばれたい…
しほこの父親は、煮えきらない表情でいじけていた。
沼隈さんは、しほこの父親がどうしてもしほこがウェディングドレスを着ている姿を見たいと言っていた言葉に対して、沼隈さんは『この際だから、家庭内の人間関係を1度リセットしてみてはどうかな?』と提示した。
しほこの父親は『ワシは、しほこがウェディングドレスを着ている姿を見たい…花嫁の父親になりたい…他に楽しみがないのだよぉ…』と言うて、メソメソメソメソメソメソメソメソと泣いていた。
困った沼隈さんは、夕方4時頃にしほこがバイトをしているカルビ大福屋(焼肉屋さん)へ行って、『おとーさんが泣いているので、もう一度おとーさんの願いを叶えてほしい…どうしてもダメだったら、ウェディングドレスを着るだけでもいいから…』と言うた。
しほこは、沼隈さんに『アタシにイチャモンをつけに来たのかしら!!』と言うてブチ切れていた。
しほこは、野菜を切り刻む仕事をしながら沼隈さんに怒っていた。
「アタシが実家に帰っても、アタシの居場所なんかはないのに、どうして実家に帰れと言うのかしら!!あんたね!!アタシは、白いウェディングドレスよりも恐ろしいスズメバチの女王の服が着たいと言うているのに、アタシにイチャモンをつけたわね!!もう怒ったわよ!!あんたね!!ここは人の職場なのよ!!人の職場に土足で上がり込んでアタシにイチャモンをつけたのだから、アジショー(坂出の本部)に言いつけるわよ!!」
「しほこさん…私はイチャモンつけに来たのじゃないのだよ…しほこさんのおとーさんが泣いているから、いったん帰ったらと提示しているだけだよ。」
「あんたはそうやってアタシにイチャモンつけているわよ!!」
「しほこさん…おとーさんの願いを叶えてほしいとお願いしているのだよ。」
「おとーさんの願いはアタシでしょ!!アタシのウェディングドレス姿を見たい…バカみたいだわ…他に楽しみがないけんそんなクソたわけたいいわけを言うのよ!!」
「他に楽しみがないから言うているのだよ。おとーさんはしほこさんがウェディングドレスを着ている姿を見たいと言うているのだよ。」
「やかましいわね!!殺すわよ!!あんたはアタシにウェディングドレスを着てほしいと言うけど、おとーさんはアタシにどうしてほしいと言うのかしら!!次兄夫婦の家族の引っ越し自体に不満があるからそんなクソたわけたことを言うのかしら!!」
「おとーさんは、次兄夫婦の家族に不満があるのだよ。」
「はぐいたらしいわね(イラつくわね)あんたは!!あんたはどうしておとーさんの肩を持っているのよ!!おとーさんとグルになってアタシにストーカーしていたから、もうこらえへんけん!!」
「しほこさん…」
「あんたね!!今日はアジショーの本部の人が来る日なのよ!!あと数分したら本部の人が来るから、それまでに帰んなさいよ!!」
「別に来てもいいじゃないか…」
「ダメ!!すぐに帰んなさい!!」
「別に来てもいいじゃないか…それよりも、おとーさんが泣いているのだよ!!」
「あんた殺すわよ!!あんたはおとーさんとグルになってストーカーしていたから、いつか殺したろかと思っていたのよ!!あんたはおとーさんとどういう関係があったのよ!?」
「しほこさんのおとーさんとどういう関係って?」
「はっきりと答えなさいよ!!あんたはおとーさんとどういう関係があるのかを言いなさいよ!!」
「どういう関係があるって…私が小学校の時にいじめられていたのだよ…その時に…しほこさんのおとーさんに助けていただいたのだよぉ…」
「その時のおれいがまだできてないと言いたいのかしら!!」
「それもあるし…」
「他には!?」
「他にはって…」
「言えんのかしら!!」
「しほこさん…そんなことよりもおとーさんが泣いているのだよ。」
「だからアタシにどうしてほしいと言うわけなのよ!?」
「しほこさんがウェディングドレスを着ている姿を見たいと言っているのだよ。」
「おとーさんはね!!花嫁の父親失格なのよ!!」
「どうしてそんなひどいことを言うのだよぉ。」
「言いたくもなるわよ!!アタシはね!!ちっちゃいときから恋愛運に恵まれていなかったのよ!!おとーさんがアタシにイチャモンをつけてばかりいたから、アタシの恋愛運が逃げてしまったのよ!!」
「それは違うよ…」
「いいえ!!違わないわ!!アタシがショッケンにいた時に好きになった恋人を家に連れて来たときにおとーさんは彼にイチャモンをつけていたわよ!!」
「イチャモンつけてないよぉ…」
「じゃあ何なのかしら一体!!」
「おとーさんは、恋人さんの収入が心配になっていただけだよ。」
「そんなことを心配してどーすんのよ!?」
「だから…しほこさんが幸せになれるようにと思って心配していただけなんだよ…どこの家でもおとーさんは心配になるのだよ。」
「おとーさんはそうやってアタシにイチャモンをつけていたのよ!!」
「イチャモンつけてないよ。」
「やかましいわね!!本当に殺すわよ!!もうこの際だからあんたに言うけれど、アタシにケーオーグループへ行けと命令を下したのは誰なのかを言いなさいよ!!」
「誰って…私だよ…」
「どうしてアタシにケーオーグループへ行けと命令をしたのかしら!!」
「行くところがなかったら困ると思って、お世話をしてあげたのだよ。」
「ああ!!ますますはぐいたらしくなったわね!!あんたは、アタシにいちゃもんつけるだけいちゃもんつけてきたのだから、本当に殺すわよ!!あんたはアタシにどうしてほしいと言いたいのかしら!!ここをやめろと言いに来たのかしら!!」
「しほこさん…」
「帰んなさいよ!!」
「わかった…帰るよ…」
「帰んなさいよと言ったら帰んなさいよ!!」
「帰るよぉ…だけど、ひとつだけお願いを受け入れると言ってくれたら帰るよ…」
「アタシにウェディングドレスを着てほしいと言うことでしょ…きっぱりと拒否するわよ!!帰んなさいよと言うているのにシツヨウに居座っているから、組長呼ぶわよ!!」
「しほこさん…どうしてもダメなのかなぁ…」
「ダメに決まってるわよ!!文句あんのかしら!?」
「文句はないよ…」
「だったら帰んなさいよ!!」
「帰るよ…」
「帰んなさいよと言ったら帰んなさいよと言っているのに、どうして帰らないのかしらね!!」
「どうしてって…純白のウェディングドレスを着ると言ったら帰るよ。」
「やかましいわね!!アタシがああ言えばおとーさんおとーさん!!アタシがこう言えば純白のウェディングドレス…もうアタシ思いきりキレたわよ!!帰んなさいよと言っているのにどうして帰らないのよ!!あんたね!!人の職場に土足で上がり込んで来てアタシのバイトをジャマしたのだから相当怒っているのよ!!何がウェディングドレスを着てほしいのよ…おとーさんはね!!花嫁さんと一緒にチャペルのヴァージンロードを歩く資格はね!!なくなってしまったのよ!!あんたね!!あと1分で帰らなかったら本当に組長を呼ぶわよ!!」
思いきりキレていたしほこは、スマホを取り出して、知人のヤクザの組長に電話をした。
「もしもし…組長…しほこよ…沼隈のクソガキがアタシにストーカーしていたから、クソガキの家族をダンプカーでひき殺してくれるかしら…家ごとぺっちゃんこにしてもかまんけん…それとね、クソガキの職場の工場にもダンプカーよこして…」
沼隈さんは、ヤクザに殺されてしまうと思っていたので、怖くなってその場から逃げだした。
「逃げるな!!」
(ブーン!!ブーン!!ブーン!!)
しほこは、父親がしほこに対してイチャモンをつけてきたと思いこんでいたので、乳房(むね)の奥で増殖をしているスズメバチたちの数がさらに増えていた。
それと同時に、より強力な毒がたくわえられていてて、より凶暴になっていた。
そして、スズメバチたちは、最後のターゲットであるしほこの父親と父親の親族の家に向けられていた。
しほこは、父親をのろい殺した後、実家の家族と親族をものろい殺して父親の家を滅ぼすことを決意したので、しほこの心は大きく壊れていた。
しほこの実家に、突然しほこの次兄のやすひこ(42歳・会社員)夫婦の家族(夫婦と高3の長女と小学1年生の次女)がやって来た。
やすひこは、11月からキンリンにある印刷工場に出向となったので、引っ越しをするからと言い放った。
やすひこ夫婦から唐突なことを言われたしほこの父親は、困り果てていた。
やすひこ夫婦は、父親がしほこの結婚ばかりをエコヒイキしていたことに思いきりキレていたので、より強烈な声で父親に言うた。
「義父さま!!しほこさんの結婚ばかりをエコヒイキするだけエコヒイキして、うちらをないがしろにしたわね!!」
「オヤジ!!頭のスイッチを切り替えろよ!!しほこは結婚することがでけん女だから、あきらめろよ!!」
「あきらめろよって…」
「義父さまは、アタシたち夫婦のふたりの娘は孫じゃないと言うわけなのね!!」
「そんなことは言っていないよぉ…」
「だったら、頭のスイッチを切り替えろよ!!明日から、家に荷物を入れるから…しほこが使っていた部屋は…長女の勉強部屋にする…家出をしたきょうだいの部屋も、全部使わせてもらうけん…ほな…」
「待ってくれ…」
「おとーさん…やすひこの言い分を認めてよ…しほこは結婚をあきらめたと言うているの…やすひこのふたりの娘がいるからもういいじゃない…」
「おふくろ…いいんだね…」
「もちろんよ…職場が近いところに住まいを変えたいと言うなら、うちにいなさい。」
「それじゃあ、明日からよろしくお願いします…」
そして、次の日の朝のことであった。
やすひこ夫婦の家族の荷物がしほこの実家に運ばれて来た。
やすひこ夫婦の家族の荷物は、しほこや家出をしたきょうだいたちが使っていた部屋に次々と置かれていた。
しほこの父親は、やすひこ夫婦の家族の荷物が家に入って行く様子をイヤそうな表情で見つめていた。
しほこのウェディングドレスを着た姿が見たい…
しほこが産んだ赤ちゃんじゃないと赤ちゃんを抱くことができない…
しほこが産んだ子供から『おじいちゃん…』と呼ばれたい…
しほこの父親は、煮えきらない表情でいじけていた。
沼隈さんは、しほこの父親がどうしてもしほこがウェディングドレスを着ている姿を見たいと言っていた言葉に対して、沼隈さんは『この際だから、家庭内の人間関係を1度リセットしてみてはどうかな?』と提示した。
しほこの父親は『ワシは、しほこがウェディングドレスを着ている姿を見たい…花嫁の父親になりたい…他に楽しみがないのだよぉ…』と言うて、メソメソメソメソメソメソメソメソと泣いていた。
困った沼隈さんは、夕方4時頃にしほこがバイトをしているカルビ大福屋(焼肉屋さん)へ行って、『おとーさんが泣いているので、もう一度おとーさんの願いを叶えてほしい…どうしてもダメだったら、ウェディングドレスを着るだけでもいいから…』と言うた。
しほこは、沼隈さんに『アタシにイチャモンをつけに来たのかしら!!』と言うてブチ切れていた。
しほこは、野菜を切り刻む仕事をしながら沼隈さんに怒っていた。
「アタシが実家に帰っても、アタシの居場所なんかはないのに、どうして実家に帰れと言うのかしら!!あんたね!!アタシは、白いウェディングドレスよりも恐ろしいスズメバチの女王の服が着たいと言うているのに、アタシにイチャモンをつけたわね!!もう怒ったわよ!!あんたね!!ここは人の職場なのよ!!人の職場に土足で上がり込んでアタシにイチャモンをつけたのだから、アジショー(坂出の本部)に言いつけるわよ!!」
「しほこさん…私はイチャモンつけに来たのじゃないのだよ…しほこさんのおとーさんが泣いているから、いったん帰ったらと提示しているだけだよ。」
「あんたはそうやってアタシにイチャモンつけているわよ!!」
「しほこさん…おとーさんの願いを叶えてほしいとお願いしているのだよ。」
「おとーさんの願いはアタシでしょ!!アタシのウェディングドレス姿を見たい…バカみたいだわ…他に楽しみがないけんそんなクソたわけたいいわけを言うのよ!!」
「他に楽しみがないから言うているのだよ。おとーさんはしほこさんがウェディングドレスを着ている姿を見たいと言うているのだよ。」
「やかましいわね!!殺すわよ!!あんたはアタシにウェディングドレスを着てほしいと言うけど、おとーさんはアタシにどうしてほしいと言うのかしら!!次兄夫婦の家族の引っ越し自体に不満があるからそんなクソたわけたことを言うのかしら!!」
「おとーさんは、次兄夫婦の家族に不満があるのだよ。」
「はぐいたらしいわね(イラつくわね)あんたは!!あんたはどうしておとーさんの肩を持っているのよ!!おとーさんとグルになってアタシにストーカーしていたから、もうこらえへんけん!!」
「しほこさん…」
「あんたね!!今日はアジショーの本部の人が来る日なのよ!!あと数分したら本部の人が来るから、それまでに帰んなさいよ!!」
「別に来てもいいじゃないか…」
「ダメ!!すぐに帰んなさい!!」
「別に来てもいいじゃないか…それよりも、おとーさんが泣いているのだよ!!」
「あんた殺すわよ!!あんたはおとーさんとグルになってストーカーしていたから、いつか殺したろかと思っていたのよ!!あんたはおとーさんとどういう関係があったのよ!?」
「しほこさんのおとーさんとどういう関係って?」
「はっきりと答えなさいよ!!あんたはおとーさんとどういう関係があるのかを言いなさいよ!!」
「どういう関係があるって…私が小学校の時にいじめられていたのだよ…その時に…しほこさんのおとーさんに助けていただいたのだよぉ…」
「その時のおれいがまだできてないと言いたいのかしら!!」
「それもあるし…」
「他には!?」
「他にはって…」
「言えんのかしら!!」
「しほこさん…そんなことよりもおとーさんが泣いているのだよ。」
「だからアタシにどうしてほしいと言うわけなのよ!?」
「しほこさんがウェディングドレスを着ている姿を見たいと言っているのだよ。」
「おとーさんはね!!花嫁の父親失格なのよ!!」
「どうしてそんなひどいことを言うのだよぉ。」
「言いたくもなるわよ!!アタシはね!!ちっちゃいときから恋愛運に恵まれていなかったのよ!!おとーさんがアタシにイチャモンをつけてばかりいたから、アタシの恋愛運が逃げてしまったのよ!!」
「それは違うよ…」
「いいえ!!違わないわ!!アタシがショッケンにいた時に好きになった恋人を家に連れて来たときにおとーさんは彼にイチャモンをつけていたわよ!!」
「イチャモンつけてないよぉ…」
「じゃあ何なのかしら一体!!」
「おとーさんは、恋人さんの収入が心配になっていただけだよ。」
「そんなことを心配してどーすんのよ!?」
「だから…しほこさんが幸せになれるようにと思って心配していただけなんだよ…どこの家でもおとーさんは心配になるのだよ。」
「おとーさんはそうやってアタシにイチャモンをつけていたのよ!!」
「イチャモンつけてないよ。」
「やかましいわね!!本当に殺すわよ!!もうこの際だからあんたに言うけれど、アタシにケーオーグループへ行けと命令を下したのは誰なのかを言いなさいよ!!」
「誰って…私だよ…」
「どうしてアタシにケーオーグループへ行けと命令をしたのかしら!!」
「行くところがなかったら困ると思って、お世話をしてあげたのだよ。」
「ああ!!ますますはぐいたらしくなったわね!!あんたは、アタシにいちゃもんつけるだけいちゃもんつけてきたのだから、本当に殺すわよ!!あんたはアタシにどうしてほしいと言いたいのかしら!!ここをやめろと言いに来たのかしら!!」
「しほこさん…」
「帰んなさいよ!!」
「わかった…帰るよ…」
「帰んなさいよと言ったら帰んなさいよ!!」
「帰るよぉ…だけど、ひとつだけお願いを受け入れると言ってくれたら帰るよ…」
「アタシにウェディングドレスを着てほしいと言うことでしょ…きっぱりと拒否するわよ!!帰んなさいよと言うているのにシツヨウに居座っているから、組長呼ぶわよ!!」
「しほこさん…どうしてもダメなのかなぁ…」
「ダメに決まってるわよ!!文句あんのかしら!?」
「文句はないよ…」
「だったら帰んなさいよ!!」
「帰るよ…」
「帰んなさいよと言ったら帰んなさいよと言っているのに、どうして帰らないのかしらね!!」
「どうしてって…純白のウェディングドレスを着ると言ったら帰るよ。」
「やかましいわね!!アタシがああ言えばおとーさんおとーさん!!アタシがこう言えば純白のウェディングドレス…もうアタシ思いきりキレたわよ!!帰んなさいよと言っているのにどうして帰らないのよ!!あんたね!!人の職場に土足で上がり込んで来てアタシのバイトをジャマしたのだから相当怒っているのよ!!何がウェディングドレスを着てほしいのよ…おとーさんはね!!花嫁さんと一緒にチャペルのヴァージンロードを歩く資格はね!!なくなってしまったのよ!!あんたね!!あと1分で帰らなかったら本当に組長を呼ぶわよ!!」
思いきりキレていたしほこは、スマホを取り出して、知人のヤクザの組長に電話をした。
「もしもし…組長…しほこよ…沼隈のクソガキがアタシにストーカーしていたから、クソガキの家族をダンプカーでひき殺してくれるかしら…家ごとぺっちゃんこにしてもかまんけん…それとね、クソガキの職場の工場にもダンプカーよこして…」
沼隈さんは、ヤクザに殺されてしまうと思っていたので、怖くなってその場から逃げだした。
「逃げるな!!」
(ブーン!!ブーン!!ブーン!!)
しほこは、父親がしほこに対してイチャモンをつけてきたと思いこんでいたので、乳房(むね)の奥で増殖をしているスズメバチたちの数がさらに増えていた。
それと同時に、より強力な毒がたくわえられていてて、より凶暴になっていた。
そして、スズメバチたちは、最後のターゲットであるしほこの父親と父親の親族の家に向けられていた。
しほこは、父親をのろい殺した後、実家の家族と親族をものろい殺して父親の家を滅ぼすことを決意したので、しほこの心は大きく壊れていた。