【女の事件】女王蜂～魔女になってしまった花嫁さん
第24話
６月３日の朝10時40分過ぎのことであった。
ＪＲ大元駅の近くにあるマンスリーアパートで暮らしているしほこは、ひどい頭痛に襲われていたので朝寝坊をしていた。
そんな中で、テーブルの上に置かれているスマホの電話の着信音が鳴り響いていた。
黒のショーツ１枚の姿の上から白のブラウスをはおっている姿で寝ていたしほこは、イラついた表情で電話に出た。
電話は、沼隈さんからであった。
西大寺の総合病院で発生した大量サツリク事件のニュースを聞いて、沼隈さんはしほこのスマホに電話をかけてきた。
「もしもし…しほこはアタシだけど…何なのよあんたは一体…西大寺の総合病院で大量サツリク事件…それがどうかしたと言うのかしら…アタシは西大寺で大量サツリク事件が発生した時間帯はアパートの部屋にいたわよ…深夜の勤務が続いた上に…ナマクラ(なまけもの)の若い学生がノイローゼを理由にバイトをやめて大学を休学したあげくに、出身地へ逃げて帰ってしまったけん、人手が足りん足りん言うて、しんどい思いをしたのよ!!あんたね!!アタシがイラついている時に何なのかしらもう!!アタシの心配をしているヒマがあるのだったら、あんたのセガレの今後の人生設計を心配しなさいよ!!」
(ガチャーン!!)
しほこは、このあとほがそ(ぐちゃぐちゃ)の髪の毛を右手で思いきりかきむしった後、『何なのよ一体もう!!』と言うて怒っていた。
しほこは、キッチンの冷蔵庫の中から500ミリリットル缶のアサヒカクテルパートナーのソルティドッグを出して、ふたをあけてゴクゴクと一気にのみほしていた。
しほこは、冷蔵庫の中からもう一本取り出して、缶のふたをあけた後、ゴクゴクと一気にがぶのみした。
しほこは、この時ジボウジキにおちいっていたので、そろそろ本性を現す時に近づいていた。
このままでは、アタシの気持ちが大きく壊れてしまうわ…
もしかしたら、岡山で暮らして行くことができなくなるかもしれないわ…
西大寺の総合病院で発生した大量サツリク事件のことで、県警が動いて来るかもしれない…
高松にいる組長たちが動いてくるかもしれないわ…
いずれにしても…
サツにパクられるか…
組のモンに利用されるか…
どのみちあぶないわ…
どうしよう…
しほこの気持ちは、日をおうごとに追い詰められていたので、32年間の人生を終わらせることを決意した。
(ブーン!!ブーン!!ブーン!!ブーン!!)
しほこの乳房の奥の傷の中で増殖を続けているスズメバチたちは、サイアクの状態におちいっていた。
この時、スズメバチたちはさらに猛毒性が高い毒をたくわえていた。
しほこは『かくなる上は、ひとおもいにまさあきの家を壊滅させるしかない…』と思って怒り狂っていた…
しほこは、32年間の人生の幕を下ろすことを決意したあと、恐ろしいスズメバチの女王にヒョウヘンした。
そして、ドラマはクライマックスへ向かって走り出した。
その頃であった。
よしあきは、和木の工場へ転籍することに関してギシンアンキにおちいっていた。
平塚さんは、どうにかしてよしあきの気持ちをやわらげようと思って現地へ行くことにした。
平塚さんは、現地の工場の工場長さんの案内で工場内を見て回った。
現地の工場長さんは、平塚さんに『本当に福利厚生の面が充実しています…プロ野球観戦とJリーグ観戦とコンサートのチケットは従業員割引があります…本当に広島の自動車メーカーのOLさんとのお見合いイベントがあります…９月に神石高原町へピクニックに行くバスツアーがあります…』と言うたので、平塚さんは工場長さんに『雇いいれ通知書をお願いします…』と申し出た。
工場長さんは、よしあきが箱詰めの仕事が早いことを聞いたので『箱詰めの仕事はたくさんあるので、仕事が早いよしあきさんに来てほしい…』と言うて、７月１日から雇いますと平塚さんに伝えた。
平塚さんは、よしあきの家へ雇い入れ通知書を持っていった。
ところ変わって、西大寺の家にて…
平塚さんは、雇い入れ通知書をカバンから出したあと、よしあきに『書面にサインをしてほしい。』と言うた。
しかし、よしあきは『そんな都合のいい事業所があるものか!!』と言うて、激しく反発をしていた。
端にいた母親が、困った声でよしあきにいうていた。
「サインをしないって…どうしてなのよ…平塚さんは現地の工場へ出向いて、工場のことについて調べていたのよ…書面を読まなくてもいいから、書面にサインして…」
「ふざけるなよオドレ!!サインをすれば採用されると言う事業所はやくざと同じだ!!」
「やくざなんかじゃないわよ…きちんとした事業所なのよ!!お仕事もたくさんあるのよ!!」
「やかましいんだよ!!オドレ虫ケラ!!ぶっ殺してやる!!」
「よしあき!!平塚さんは現地へ行って、現地の工場長さんからの説明を受けて、本当に福利厚生が充実していますと言ってくださったのよ!!」
「それがどうかしたのか!!虫ケラ!!殺すぞ!!殺すぞ!!」
「よしあき!!和木の工場へ行かなかったらどうしたいのよ…平塚さんかたの工場は、よしあきの７月分のお給料が払えないから、和木の工場へ移ってというているのよ!!」
「やかましいんだよオドレ!!虫ケラはオレに仕事をやめてくれと言ったのだ!!」
「仕事をやめてくれと言っていないのよ…事業所を変えるだけなのよ!!」
「やかましいんだよ!!こんなもん!!こんなもん!!」
よしあきは、和木の工場の雇いいれ通知書を破いてしまった。
「やくざ工場長に伝えておけ!!契約は破棄すると言うておけ!!帰れや虫ケラ!!」
怒り心頭になっていたよしあきは、平塚さんをカミソリでイカクして家から追い出した。
よしあきは、その直後に家出をした。
そして、もとの職場の工場の倉庫へ行って、質屋に持って行けば高額で売れる部品を大量に盗んだ後、行方不明になった。
それからよしあきは、スマホのシムカードを本体からぬきとって、真っ二つに折って粉々にして、連絡網を切断した。
そして６月４日…
破滅の日がやって来た。
ＪＲ大元駅の近くにあるマンスリーアパートで暮らしているしほこは、ひどい頭痛に襲われていたので朝寝坊をしていた。
そんな中で、テーブルの上に置かれているスマホの電話の着信音が鳴り響いていた。
黒のショーツ１枚の姿の上から白のブラウスをはおっている姿で寝ていたしほこは、イラついた表情で電話に出た。
電話は、沼隈さんからであった。
西大寺の総合病院で発生した大量サツリク事件のニュースを聞いて、沼隈さんはしほこのスマホに電話をかけてきた。
「もしもし…しほこはアタシだけど…何なのよあんたは一体…西大寺の総合病院で大量サツリク事件…それがどうかしたと言うのかしら…アタシは西大寺で大量サツリク事件が発生した時間帯はアパートの部屋にいたわよ…深夜の勤務が続いた上に…ナマクラ(なまけもの)の若い学生がノイローゼを理由にバイトをやめて大学を休学したあげくに、出身地へ逃げて帰ってしまったけん、人手が足りん足りん言うて、しんどい思いをしたのよ!!あんたね!!アタシがイラついている時に何なのかしらもう!!アタシの心配をしているヒマがあるのだったら、あんたのセガレの今後の人生設計を心配しなさいよ!!」
(ガチャーン!!)
しほこは、このあとほがそ(ぐちゃぐちゃ)の髪の毛を右手で思いきりかきむしった後、『何なのよ一体もう!!』と言うて怒っていた。
しほこは、キッチンの冷蔵庫の中から500ミリリットル缶のアサヒカクテルパートナーのソルティドッグを出して、ふたをあけてゴクゴクと一気にのみほしていた。
しほこは、冷蔵庫の中からもう一本取り出して、缶のふたをあけた後、ゴクゴクと一気にがぶのみした。
しほこは、この時ジボウジキにおちいっていたので、そろそろ本性を現す時に近づいていた。
このままでは、アタシの気持ちが大きく壊れてしまうわ…
もしかしたら、岡山で暮らして行くことができなくなるかもしれないわ…
西大寺の総合病院で発生した大量サツリク事件のことで、県警が動いて来るかもしれない…
高松にいる組長たちが動いてくるかもしれないわ…
いずれにしても…
サツにパクられるか…
組のモンに利用されるか…
どのみちあぶないわ…
どうしよう…
しほこの気持ちは、日をおうごとに追い詰められていたので、32年間の人生を終わらせることを決意した。
(ブーン!!ブーン!!ブーン!!ブーン!!)
しほこの乳房の奥の傷の中で増殖を続けているスズメバチたちは、サイアクの状態におちいっていた。
この時、スズメバチたちはさらに猛毒性が高い毒をたくわえていた。
しほこは『かくなる上は、ひとおもいにまさあきの家を壊滅させるしかない…』と思って怒り狂っていた…
しほこは、32年間の人生の幕を下ろすことを決意したあと、恐ろしいスズメバチの女王にヒョウヘンした。
そして、ドラマはクライマックスへ向かって走り出した。
その頃であった。
よしあきは、和木の工場へ転籍することに関してギシンアンキにおちいっていた。
平塚さんは、どうにかしてよしあきの気持ちをやわらげようと思って現地へ行くことにした。
平塚さんは、現地の工場の工場長さんの案内で工場内を見て回った。
現地の工場長さんは、平塚さんに『本当に福利厚生の面が充実しています…プロ野球観戦とJリーグ観戦とコンサートのチケットは従業員割引があります…本当に広島の自動車メーカーのOLさんとのお見合いイベントがあります…９月に神石高原町へピクニックに行くバスツアーがあります…』と言うたので、平塚さんは工場長さんに『雇いいれ通知書をお願いします…』と申し出た。
工場長さんは、よしあきが箱詰めの仕事が早いことを聞いたので『箱詰めの仕事はたくさんあるので、仕事が早いよしあきさんに来てほしい…』と言うて、７月１日から雇いますと平塚さんに伝えた。
平塚さんは、よしあきの家へ雇い入れ通知書を持っていった。
ところ変わって、西大寺の家にて…
平塚さんは、雇い入れ通知書をカバンから出したあと、よしあきに『書面にサインをしてほしい。』と言うた。
しかし、よしあきは『そんな都合のいい事業所があるものか!!』と言うて、激しく反発をしていた。
端にいた母親が、困った声でよしあきにいうていた。
「サインをしないって…どうしてなのよ…平塚さんは現地の工場へ出向いて、工場のことについて調べていたのよ…書面を読まなくてもいいから、書面にサインして…」
「ふざけるなよオドレ!!サインをすれば採用されると言う事業所はやくざと同じだ!!」
「やくざなんかじゃないわよ…きちんとした事業所なのよ!!お仕事もたくさんあるのよ!!」
「やかましいんだよ!!オドレ虫ケラ!!ぶっ殺してやる!!」
「よしあき!!平塚さんは現地へ行って、現地の工場長さんからの説明を受けて、本当に福利厚生が充実していますと言ってくださったのよ!!」
「それがどうかしたのか!!虫ケラ!!殺すぞ!!殺すぞ!!」
「よしあき!!和木の工場へ行かなかったらどうしたいのよ…平塚さんかたの工場は、よしあきの７月分のお給料が払えないから、和木の工場へ移ってというているのよ!!」
「やかましいんだよオドレ!!虫ケラはオレに仕事をやめてくれと言ったのだ!!」
「仕事をやめてくれと言っていないのよ…事業所を変えるだけなのよ!!」
「やかましいんだよ!!こんなもん!!こんなもん!!」
よしあきは、和木の工場の雇いいれ通知書を破いてしまった。
「やくざ工場長に伝えておけ!!契約は破棄すると言うておけ!!帰れや虫ケラ!!」
怒り心頭になっていたよしあきは、平塚さんをカミソリでイカクして家から追い出した。
よしあきは、その直後に家出をした。
そして、もとの職場の工場の倉庫へ行って、質屋に持って行けば高額で売れる部品を大量に盗んだ後、行方不明になった。
それからよしあきは、スマホのシムカードを本体からぬきとって、真っ二つに折って粉々にして、連絡網を切断した。
そして６月４日…
破滅の日がやって来た。
