モデル彼氏とお姫サマ☆
その声にビックリして、急いで振り返ってみれば…
腹を押さえて笑顔を見せる女性スタッフ。
多分、あたし達の会話を聞いてたんだと思う。
あたしはムスッとした表情で、スタッフと李斗を見つめた。
「何笑ってんですか?」
あたしが聞きたかった言葉を代弁してくれた李斗。
「いや、今日あなた達…恋人役するのに雰囲気が全然そんな感じしないから面白くて…。」
変わらず笑顔で答えたスタッフ。
そんなスタッフにあたしは「は?」の一言しか出てこなかった。