モデル彼氏とお姫サマ☆
まぁ、世間的に見てみればあたしの行動も意味分かんないだろうけど。
しょうがないでしょ?
こんな人間なんだもん。
ホントに殴ってやろうと腕をあげたあたし。
だけど李斗が言った「もう撮影するんだって。」の言葉に、あたしの行動は止められてしまった。
「ほら行くぞ。」
「う、うん…。」
まるで何も無かったかのようにスタジオ入りする李斗。
明らかに、さっきまでのふざけた雰囲気じゃなく真剣な表情。
あいつ…何者?
あたしは、すっかり変わってしまった李斗の背中を…
あっけらかんとただ見つめていたんだ。