モデル彼氏とお姫サマ☆






「いいよ、許してあげる。」



にっこりと微笑んだあたしは李斗を見上げた。



「……はいカットー。」



監督の声が響き渡り、スタッフさんが慌ただしく動き出す。



「ほら、チェック行くぞ。」


「え、うん。」



後ろから背中をぽんと押されて、あたしも李斗の後ろを追いかける。


さ、寒い…。


役から一瞬にして抜けたあたしを襲うのは物凄い寒気。






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