モデル彼氏とお姫サマ☆
叫んだ瞬間、恥ずかしさを紛らわすかのように彼のキャップを掴んだあたし。
「ちょ…やめろって!」
「やだっ!」
そのまま力を入れて引っ張れば、キャップは簡単に取れてしまった。
そして…
「やっぱり…。」
あたしがそう呆れ声で言うと、彼は悔しそうに顔を歪めた。
「ねぇ李斗、こんなとこで何してんの?」
「お前もこんな夜遅く何してんだよ。」
手をついて立ち上がった李斗は、少し体をはらうと手を差し延べて来た。