モデル彼氏とお姫サマ☆





いつの間にか眠っていたらしいあたしは、その火事に気づく事ができなかった。


匂いにやっと気がついて部屋を飛び出したのだけど…


すでに玄関へと続く廊下は火の海。


すぐにお兄ちゃんを探したけれど、リビングへと続く廊下も炎で埋め尽くされていた。



『熱い…熱いよ!』



混乱状態で、頭が回らない。


逃げ道を失ったあたしはその場にへたり込んだ。





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