モデル彼氏とお姫サマ☆
「どうしたの?」
「あぁ…もう!」
あたしが首を傾げると、手で頭を乱してため息を着いた和馬。
せっかく綺麗に整えられていた和馬のオレンジ色した髪は、すっかり乱れてしまった。
「もう…あんた何やってんのよ…バカ?」
「う、うるせーな……ア、アリスがジュースなんか…。」
目の前でジュースを握りしめ、ぶつぶつと言っている和馬。
あたしはバックからスタイリング用のワックスを取り出した。