モデル彼氏とお姫サマ☆






「もう…しょうがない奴。」



あたしは手に少しだけワックスをとり、和馬の頭を無造作に直し始めた。


和馬はまた一段と頬を赤くしてあたしを見る。


ふぅ…。


熱でもあるのかね?…おかしな奴。


あたしは心の中で少し和馬をバカにしながら、さっき聞きそびれた事をもう一度口にした。



「ねぇ、李斗は…どこ?」



そういった途端、もとの色に戻った和馬の顔。







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