モデル彼氏とお姫サマ☆
ましてや、あの意地悪李斗だ。
また騙されてるって思ってしまう。
「本っっ当にクオータなの?」
「だからそうだって。」
呆れ顔の李斗だけど、呆れたいのはこっちだよ。
小さくでた溜息も、勿体なくかんじる。
「信じて…いいの?」
少し目線を上げて、言ったあたしに李斗はおどけた表情。
「アリスにお任せします☆」
「な、なによそれぇっ!」
保健室に響いた声。
悔しそうな表情のあたしと、少し怪しく笑う李斗。