モデル彼氏とお姫サマ☆
だって、和馬があたしを好きなんて。
考えたこともなければ、気がつきもしなかった。
だってあたしにとって和馬は…大切な幼なじみ。
こうでしかないんだもん。
「それをあたしに伝えて…由香はどうしたいの?」
由香の瞳が揺れる。
ゆっくりと瞬きをした。
「和馬を…傷つけないであげて……?」
由香の目は潤んでいて。
胸がキュッと締め付けられた。
そして同時に…。
由香は和馬が大好きなんだと。
……痛いほどに伝わって来た。