モデル彼氏とお姫サマ☆






「やーっぱ、アリスには敵わないや!」


「え……?」



あははっと、笑う由香。


あたしから目線を外して、そのまま天井を仰ぐ。


どこか悲しげな表情に、見ていられなくて俯いてしまった。



「あたしも…アリスみたいに言えたらなぁ。」


「え…?」


「李斗くんが“好き”って、自信持って言えるアリスが…なんかうらやましいよ。」



あたしに目線を合わせる由香。


俯いていたあたしも、顔を上げて由香見た。








< 458 / 583 >

この作品をシェア

pagetop