モデル彼氏とお姫サマ☆
「やーっぱ、アリスには敵わないや!」
「え……?」
あははっと、笑う由香。
あたしから目線を外して、そのまま天井を仰ぐ。
どこか悲しげな表情に、見ていられなくて俯いてしまった。
「あたしも…アリスみたいに言えたらなぁ。」
「え…?」
「李斗くんが“好き”って、自信持って言えるアリスが…なんかうらやましいよ。」
あたしに目線を合わせる由香。
俯いていたあたしも、顔を上げて由香見た。