モデル彼氏とお姫サマ☆






またドアヘと走り出す。



「俺、何やってんだよ…。」


「アリス……!?」



背後から由香の声が聞こえたのは分かった。


だけど、李斗の声は周りの雑音に掻き消されて。


あたしの耳に届くことはなかった。


ドンッ……!


痛っ…。


教室を出た瞬間に感じた肩への軽い痛み。


すぐに誰かとぶつかった事は分かった。


もうヤダ…帰ってやる。


だけどあたしは、止まらずロッカーへと走った。







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