モデル彼氏とお姫サマ☆
「またか…」と思ったのには訳があって。
最近あたしの身の回りの物が、よく無くなるからだった。
多分、同一人物だと思う。
きっと、金具を飛び出させたのもソイツの仕業だろう。
体操服を取り出すと…
こちらも見事に切り刻まれちゃってる。
普通ならここで泣くか、落ち込むかのどちらかだと思う。
「ラッキー!体育休めるじゃんっ★」
だけどあたしは。
泣くのでもなく、落ち込むのでもなく。
体操服を手に取って、一人喜んでいた。