モデル彼氏とお姫サマ☆
「誰かに…やられたのか?」
李斗の声が聞こえて、思考回路はストップ。
「言えよ。」と、意地悪な李斗に頬を膨らませる。
そんなの…あんたのファンにやられてるかもしれない。
なんて、言えるわけないじゃない。
意地悪な李斗はボロボロのローファーをあたしに突き出して。
「これも。」と、一言つぶやいた。
ボロボロの体操着とローファーがあたしの前に並ぶ。
それがなぜか不思議でたまらなかった。