モデル彼氏とお姫サマ☆
もう泣いてもいいの?
笑ってもいいの?
自分に…素直になってもいい?
涙が目に溜まって、零れ落ちる。
李斗が親指で涙を拭いてくれた。
「李斗…っ……今までずっと……苦しかったよ…。」
大泣きするあたしの頭を、大きな手で撫でてくれる。
それだけで、凄く安心した。
不器用なあたしの感情に、少し意地悪な李斗のイタズラが中和する。
そして、最後に残ったのは。
小さそうで、実は大きい温たっかい愛。