モデル彼氏とお姫サマ☆






もう泣いてもいいの?


笑ってもいいの?


自分に…素直になってもいい?


涙が目に溜まって、零れ落ちる。


李斗が親指で涙を拭いてくれた。



「李斗…っ……今までずっと……苦しかったよ…。」



大泣きするあたしの頭を、大きな手で撫でてくれる。


それだけで、凄く安心した。


不器用なあたしの感情に、少し意地悪な李斗のイタズラが中和する。


そして、最後に残ったのは。


小さそうで、実は大きい温たっかい愛。








< 573 / 583 >

この作品をシェア

pagetop