モデル彼氏とお姫サマ☆
エピローグ






――――〜1年後〜――――




もう、李斗ってば!


あたし、もう30分も待ちぼうけだよ…。


夕方の5時。


時計台の前に立つあたしは、腕を組み膨れっ面。


帽子とサングラスはもちろんの事。


そこには変わらないあたしがいる。


腕を組み、時計をチェック。


さすがに電話をかけようと、携帯電話を取り出した。



「アリス。」


「え……?」



だけど、聞きたかったはずの人の声が背後から聞こえて。


ボタンを押す手が止まった。







< 576 / 583 >

この作品をシェア

pagetop