モデル彼氏とお姫サマ☆
エピローグ
――――〜1年後〜――――
もう、李斗ってば!
あたし、もう30分も待ちぼうけだよ…。
夕方の5時。
時計台の前に立つあたしは、腕を組み膨れっ面。
帽子とサングラスはもちろんの事。
そこには変わらないあたしがいる。
腕を組み、時計をチェック。
さすがに電話をかけようと、携帯電話を取り出した。
「アリス。」
「え……?」
だけど、聞きたかったはずの人の声が背後から聞こえて。
ボタンを押す手が止まった。