モデル彼氏とお姫サマ☆
「ったく、それ買うのにどれだけ勇気がいったか……。」
そう呟いた李斗に、首を傾げる。
バラの花束を見つめた。
「何でバラの花束なんかくれたの?」
「なんでって…お前この前バラの花束がどうとか呟いてただろ?」
記憶を少し探って思い出す。
そういえば、そんな事言ってたかも?
「いい匂いだなぁ…李斗、ありがと!すっごい嬉しい!!」
何が嬉しかったって。
花束を貰えた事も、もちろんそうだけど。
李斗がそんな些細なあたしの言葉を、覚えてくれてた事が1番嬉しかった。