モデル彼氏とお姫サマ☆
と、同時に。
一年もバレなかった事の方が奇跡だったなと笑った。
「よーし…こうなったらあたし達の、初スキャンダル祝いでもしよーよ☆」
「…脳天気な奴。でもまぁ、そうだな。」
李斗の腕を引っ張って歩きだす。
あたし達の顔には笑顔が浮かんだ。
きっとあの日。
李斗がいてくれたから、あたしはこうして歩いていれる。
辛い事も乗り越えられる。
だから、あの日立ち止まっていた自分に言ってあげたい。
きっとその先には、楽しい毎日が待ってるから…
もっと素直になっていいんだよって。
人は一人じゃ生きれない。
そんなの綺麗ごとだと思っていた。
だけど……
今はまんざらでもないなって、そう思うんだ。
李斗がいてのあたしだから。
きっと李斗なしじゃ、いられないよ。
「李斗、お姫様抱っこして?」
「はいはい、お姫サマ☆」
もう、強がってばかりのあたしじゃないよ?
だって、素直になりたいもん。
李斗の心、離れなくなるくらい、あたしの事好きにさせちゃうから。
覚悟しててね?
だってあたしは…
李斗だけのお姫サマだもん!
――――――END――――――