モデル彼氏とお姫サマ☆
「ヤだって…お前なぁ。」
「ヤなんだもん!!」
海鬼の呆れ顔に少しイラついたあたしは言葉を投げ捨てると、膝を抱えて顔を埋めた。
だってめんどくさいだもん。
学校なんて…ただ皆に騒がれに行くようなところ。
あたしは普通に過ごしたいのに…世間はそれを許してはくれない。
「ほーら着いたぞ。」
「…ありがと。」
海鬼があたしを送り届けてから帰る、いつものパターン。
その日あたしは仕事の疲れもあり、すんなりと夢の中に落ちていった。