先生は溺愛ダンナさま 旅行編
女子高にこれほどまでのイケメンがいて、当然モテないわけはない。ライバルは数えきれないくらいにいるらしい。
「結城(ゆうき)さん、質問は授業のことだけにしてね」
高すぎず低すぎないその声は、凛とした落ちつきがありずっと聴いていたくなる。
「先生、私の名前もう覚えてくれたんですね」
「そりゃ、こんなに毎日質問に来る生徒は君だけだから」
毎日しつこくつきまとう私にうんざりしているのかもしれないけど、あくまで優しい先生は白い歯を見せて笑ってくれた。
その綺麗な笑顔は、破壊力抜群の凶器だって彼は知っているのだろうか。
たくさんのいたいけな女子高生の心をとりこにしてしまってるってわかっていますか?