先生は溺愛ダンナさま  旅行編
私がなんとかしなきゃっと、思ったんだけど。


「I know the place.」(そこなら知ってますよ)


次の瞬間、理人さんは流暢な英語で話し始めるので、私はポカンと口を開けてしまう。


外国人の2人も言葉がつうじる相手がやってきてホッとしている様子。


私の貧困な語学力ではもはや聞き取れないくらいのスピードで会話をする彼。


きゃーん、カッコいいよー。


身振り手振りを交えて明るく話す彼を、尊敬の眼差しで見つめていたら、外国人の2人はサンキューとお礼を言って立ち去っていった。


ふと後方から鋭い視線を感じてそちらを見たらさっき理人さんのことを逆ナンしょうとしていた女子達と目があってしまった。


だけど、私をジロジロ見てから諦めたように人混みの方へ消えて行った。

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