先生は溺愛ダンナさま  旅行編
そっかそう言われてみれば、ステーションって言っていたような気がする。だけど絶対私だったらうまく教えてあげられそうにない。


「凄いなー。私なんて話しかけられただけで固まっちゃったもん。理人さんてやっぱり素敵。大好き」


「ハハ、ありがとう。あのくらいでそんなに褒めてもらえると照れるな」


はあー、私の旦那さまってなんて謙虚なんだろう。


やっぱり人としての器が私とは段違いに大きい人だ。


って感心しながら、ジーッと尊敬の念で見つめていたら、彼が苦笑してからこんなことを言う。


「すみれ、こんなことでも少しは惚れ直してくれた?」


「うんうん、もうー大好きだもんっ」


今にも抱きつかんばかりに彼の腕をギュッと掴んだ。


「そうか、それならよかった」

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