先生は溺愛ダンナさま  旅行編
ふわりと笑って私を見つめる彼はちょっとだけ切なそう。なぜだか、まるで心に不安の種を抱えている人みたいに見えた。


「俺は毎日すみれをどんどん好きになっていくことばかりだから、心配になるんだ。俺ばかり君を好きすぎてヤバイんじゃないかって」


「へ?」


やだ、理人さんたらなんでそんな勘違いしちゃってるの?私の方が、ずっとあなたのことを好きなのに。


もうそれこそ夢中なんだよ。


「そんなことないよ、私なんていっつも理人さんにときめいちゃってるんだもん。結婚してからもずっとだよ。この気持ちは本物なの」


「すみれ、ほんとに?」

< 24 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop