先生は溺愛ダンナさま  旅行編
あんまり慌ただしいのもどうなんだろって思うけど。まして、同窓会前にイチャつくのも恥ずかしいかも。


「まだ時間があるから大丈夫。それに同窓会の会場はこのホテルなんだから余裕だよ」


ニコニコ笑う彼は、そういうスイッチがすでに入っているみたいで今更やめる気はないらしい。


昼間、おかげ横丁にいる時にこの上無く甘い雰囲気になったからかも。


「あ、うん。じゃあ少しだけね」


言って顔がカァッと熱くなり目が泳いでしまう。


私ったら、少しだけだなんて何を言ってるんだか。


「うん、じゃあ行ってくる」
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