先生は溺愛ダンナさま  旅行編
「だってこんなに可愛い奥さんだから、見せびらかしたくもなるよ。結局、俺たち披露宴もしなかったからすみれを紹介する機会もなかったし」


ひゃー、理人さん、親バカならぬ夫バカフィルター全開だよ。


「それほど可愛くなんてないよ」


彼はいつも可愛い、綺麗だとやたら褒めてくれるけど、世間的には普通並なんじゃないだろうかと常々思ってる。


「そんなことない、すみれは凄く可愛いよ」


彼に自信満々に褒められて嬉しいけどちょっと恥ずかしい。


だけど、彼はこのことだけは絶対譲らないので抵抗してもムダ。


「うん、ありがとう」


だからありがたくお礼を言ってニコッと笑う。

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