先生は溺愛ダンナさま　　旅行編
私と理人さんも、いつかはあんな風になるんだろうか。


おじいちゃんやおばあちゃんになっても、2人で仲良く旅行にいったりするのかな。


いいな、私もあんな風にいつまでも大切な人と寄り添っていたい。


それは遠い未来だけど、私にはその老夫婦の中に私達を重ね合わせて確かに同じなにかが見えたような気がしたんだ。


そしてあの夫婦だっていろんなことを乗り越えて現在があるに違いない。


それは私の都合のいい妄想かもしれないけど、私にはかすかな光が見えたような気さえした。


何十年もこれから先一緒に過ごしていくんだから、今私の抱えている心配なんて取るに足らないものだったと思える日がいつかは来るんだろうか。


その答えには、一緒に時を重ねていくことでたどり着けるのかもしれない。


そう思ったら、今すぐ理人さんに会いたいって気持ちが膨らんできた。



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