先生は溺愛ダンナさま  旅行編
友人に話しかけられて、うんうんと生返事をしながらなんとか歩く旦那さまを心配しながら見ていた。


顔色は悪くないけどやたらと眠そうだ。


「疲れてたんじゃないか、それでいつもより酔いがまわったんだろ」


「あー、そういうことか」


彼らは私を見ながら含み笑いをしているから、なんだか恥ずかしかった。


「若い嫁さんをもらうと大変だ」


あー、やっぱりそういう目で見られるわけね。


まあ、迷惑かけてるんだし仕方ない。ここはおとなしくしておこう。


「すみません、お手間おかけします」


しおらしく謝ったら、いいよいいよと笑顔で返されたから悪気はないみたい。

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