先生は溺愛ダンナさま  旅行編
エレベーターの中で理人さんの友人2人に聞かされたのは、理人さんがさっき彼らに話していたことらしい。


私はというと、顔が熱くなりながら彼らにすみませんって小さく謝っていた。


ミナさんはニコニコ笑いながら私の肩をポンポンと叩いてくれた。


はぁ、理人さんたら酔っ払ってからはさらにノロけていたみたいだ。


ホテルの部屋のベッドまで理人さんを運んでもらってから彼の友人達にお礼を言った。


「ありがとうございました。助かりました」


「いいって。いいって。このくらい」


「理人が起きたらまた電話しろって言っておいて」


彼らは気さくに笑って、じゃあねと言って元来た道を戻っていく。

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